ローリング・ストック

コロナウイルス対策ということで、『不要不急の外出はひかえましょう』と各所で言われている。先日は、利用者減により、バス会社が倒産したとか。皆、どれだけ『不要不急』の外出をしていたということか。

筆者は在宅勤務を主としている。普段は週に何日かは出勤して、紙の処理を片づけるのだが、最近は無理に出社しないようにと会社でも言われているおかげで、すっかり外出しない毎日である。

何かが起こると、あわててモノの買いだめをはじめる人が多いようだ。筆者も買いだめはするが、昨年の増税前に行った。普段から、自分の使用量を把握していると、買いだめする量も見当がつく。たとえば、トイレットペーパー。130m×6本入りで、約2ヶ月。6パック買えば1年もつ、ということで、増税前に買い置きした。洗剤類なども、一つひとつは高いものではないけれども、一年分をストック。

生鮮食品は買い置きできないが、非常食を兼ねたレトルト食品は、カップ麺、インスタント麺、パックご飯、アルファ米など、一週間くらいは食べられる量を買い置きしてある。時々食べて、また買い足す。電気が止まっても、カセットコンロとペットボトルの水があれば、なんとかなる。

最近は、『ローリング・ストック』と呼ぶらしい。使っては買い足し、常に新しいものをストックできるという方法だ。そうすれば、特別な長期保管対応の乾パンなどを買わなくても、普段使えるレトルト食品をストックしておき、使ったら買い足すので常に新しいモノをストックできる。

災害時、比較的早く復旧するのが電気で、次がプロパンガス、と言われていた、昔は。だが、3.11以来、それも変わった。必ずしも電気が早く復旧するとは限らない。

夏はともかく、冬は温かい食べ物があるだけで、気も休まるし、ホッと一息つけるもの。カセットコンロや、カセットボンベを使用したキャンプ用のバーナーなども、安価に手に入る。レトルトのご飯やカレーなどを水とともに袋に入れるだけで発熱して、温められるようなものも売られている。

普段使わなくとも、何かひとつ、備えておけば安心である。