em oneをいじる

昨日は朝まで並んで手にしたわけだが、その後の話を。


店内で真っ先に受け取り、周辺機器を、と思ったのだがまだコーナーが出来ていない。店員さんに聞くと、emobileのカウンターで取り扱っているという。早速クレードルとLargeバッテリーを見せてもらう。値段を考えるとどっちもいまいち。Largeバッテリーは装着したものを見てから検討ということに。


液晶保護シートが予約得点としてもらえたが、これは携帯電話用のものと同じ。ということで、スタイラスの使用感は最悪。モバイルプラザあたりで汎用の液晶保護シートを買ってくるしかないな。


早速店を出て、電源を入れようとするが、入らない。サイドのスライドボタンを長押しでよかったはずなのだが、と店の前のemobileコーナーの人に聞いてみる。あんまり実機をいじったことのない人たちなのか、ちょっと驚かれる。でも電源は入らない。たぶん、バッテリー残量がほとんどないからだろう、ということで、しばらく持参のLi-ionポータブルバッテリーから充電しつつ、ぶらぶら。ちょっとしてから電源を入れてみると、今度は入った。なかなかきれいな起動画面だ。店頭のデモ機はさわっていたが、どれも起動している状態なので起動画面は見たことがなかった。


早速いじり始めるが、全くカスタマイズされていないので(あたりまえだが)さわりにくい。ワンセグとブラウザを試し、帰宅の途へ。帰りの電車の中でさわってみるが、東京駅の地下は圏外。列車が地上に出る品川あたりから、OperaでWebを巡回。さすがにまだニュースサイトにも乗ってない(笑)


昼過ぎに帰宅してからは、充電しつつ、寝る。さすがに眠いので爆睡。早朝に目が覚める。さぁ、これからだ。


まずは手元にあったminiSDを装着し、動作確認。Kingstonで相性は問題なく、認識した。続いて、PC側のセットアップ。といってもActive Syncをアップデートし、ドライバを入れるだけ。すぐに本体を認識した。ではセットアップ開始。定番のカスタマイズソフトを始め、よく使う予定表ソフトなどをインストール。昔はローカルに保存しているファイルが多かったけど、今ではぐぐって落とした方が早い。一通りインストールしてリブートして、ようやく快適に使えるようになった。


そういえば、ワンセグ(の感度)はどうかな、と思って自宅で起動。チャンネル設定が手動というか、受信できるチャンネルをスキャンするしかない、ってのがいまいち。携帯電話のワンセグだったらさくっとエリア設定出来たのに。この辺は要改善。あいにく、MXTVしか受信できず。携帯電話の方がワンセグの感度は良さそうだ。


さて、ではではファーストインプレッションを。まだまだこれからいじっていって書くつもりだが、今の時点で気に入った点といまいちな点を。


なにより画面が大きくてきれい。デモ電池も食いそうなので明るさはほどほどに設定。画面が広いのは良いけれど、結構対応していないアプリもあった。また、横に長いので、手持ちのPDAアクセサリー(ケースなど)が流用できない。徐々に対応製品が出てくるだろうが。


店頭でタップして遊んでいる分には気にならなかったが、実際持ってみると細かいところが気になってくる。まず、外周周り。ストラップ位置が横置きにした右上というのは個人的には使いにくい。コントロールスタイル(横にスライド)状態では右手で持つことを考えているから、ストラップも右側なのだろうが、縦にすると左側に来るよう、せめて(横置き状態で)右下にストラップホールをつけてほしかった。この辺は、長いストラップを装着することで何とかなるだろう。


横スライドのコントロールスタイルだが、思ったよりも持ちにくい。カーソル自体は使いやすいのだが、それが下よりについているため、片手でホールドするのが少々厳しい。もう少し上側についていれば、裏側に回した人差し指や中指でホールドしやすいように思う。


キータッチはなかなかよい。ちょっとクリック感が強いかな、と思うが、キーザウ(MI-E1)ほどではなくなれてくると快適に入力できそうだ。キーの配列は好みだが、Fnと同時押しで使う機能は見やすいので悪くない。キーボードの左側にリセットがついているのも、1日一回は再起動が必要なWMとしてはありがたい。もっとも、電源キーの長押しがやりにくい(電源キー自体、スライドしにくい、不意に電源が入ることを防いでいるのだろう)のでソフトウェアでスタンバイと再起動が出来るようにした。


充電端子とUSB端子のふたはちょっと開けづらい。というよりも、とれてしまわないか不安。このへんはZERO3と一緒だ。やはりクレードルは必要なのかもしれない。サードパーティから発売されるものも含めて検討しよう。


右サイドのスクロールホイールは、完全に両手で持つことを考えているようで、右手のみの片手持ちでは少々ホールドしにくい。慣れもあるのだろうが、人差し指でスクロールしようとすると手が不自然な状態に鳴ってしまう。思い切って手のひらでしたからホールドし、親指で回した方がわるくない。電車の中で片手で使う使うには、こっちの方が良さそうだ(左手はつり革をつかむからね)。


正面のステレオスピーカはなかなかステレオ感があってよい。impress TVなども再生できるので、しっかりステレオでなってくれるのはうれしい。ただ、好みにもよるだろうが、若干高音が強い感じだ。この辺は調整で何とか出来るかもしれない。


肝心のHSDPAによる通信は、きわめて快適。具体的な速度は場所によっても変わるが、おおむね1Mbps程度の下り速度を確保できている。実用上問題ない速度といえるだろう。無線LANと切り替えて使っても、さほど体感速度は変わらなかった。今までで一番快適に通信できるPDAといえるだろう。本体の動作速度もWindows Mobileの中では最速のCPUを搭載しているだけあって、サクサクと動く。あえていうなら、ワンセグアプリだけは重いようで、起動、終了に時間がかかった。かなり重いサイトを開いても、それほど待たされる感はないし、読み込み中でもスクロールしながら読みやすい。


気になるのが、Today画面のショートカットだ。予定表と連絡先が表示されているが、これは通常の方法では変更することが出来ない。予定表は良いとしても、電話が出来ない端末としてここに連絡先があるのはどうなのだろうか。自由に選択できるのが一番だが、どうせならワンセグあたりを持ってきてもよかったのではないかと思う。


だーっと一気に書いたが、全体的にはよくできたハードである。WM端末としては十分使い物になるレベルの完成度だ。その一方で、UIは両手持ちを前提としているからなのか、片手で操作したい通勤モバイラーにはもうちょっと、というところが多い。もっともこれは、メーカーが想定した使い方とあわないからであって、端末自体が悪いという訳でもない。いずれ、対応オプション機器が純正、サードパーティを問わずいろいろと出てくるだろうから、ユーザ自身で改善できる点も増えてくるだろう。それよりも動作速度や液晶画面などのあとから変更がきかないハードウェアがしっかり作り込まれていることのほうが大切で、em oneはそれを十分に満たしていると思う。これからは日々使い込みながら、工夫をしていきたいところだ。

さて、モバイルプラザとモバイル専科をのぞきに行こうか。