続々・CLIE UX50

いろいろといいところもあるのだが、やはり気に入らない点もある。おもしろいのは、最初さわったときよりも使っているうちに不満がでてくるのだ(いつもは試したときにすぐ気に入らないとわかり、その用途には使わないことにするのだが)。

まずはこの頃のCLIEに共通の伸縮式スタイラス。新しいうちは引っ張ると先端よりの太い部分だけ抵抗があって、さらに引き出すと伸びて出てくる。そのうち、次第に抵抗が少なくなり、縮んだまま出てくるようになる。しまいには逆さにするだけで落ちてくるようになり、気がついたらなくなっている。スペースの都合だろうが、やっぱり使いにくい。m515のように少し硬いくらいが無くしにくくて良い(結局無くしたのだが)。

ターンスタイルで困るのが、左手前側についているジョグダイアル。思わず落としそうになる(だから大きなストラップ穴がついているのか?)。メニューを操作しているときは、ジョグダイアルの直径が小さいため相当回す必要があるし、さらに押し込むときの角度や強さが微妙すぎる。しかも、ターンスタイルにすると上下ボタンもないのでジョグダイアルを使わざるを得ない。NXシリーズのジョグは悪くなかったのに。UX50だと、電源スイッチのあるところに平べったい形の(NXシリーズについていた形だ)ジョグがついていればよかったと思う。そして電源スイッチをジョグのある位置にすれば、取り出したときにすぐ電源を入れることが出来そうだ。

位置といえば、マイク位置も悪い。卓上において会議を録音するにしても、ムービーを撮るときに音を入れるにしても、(オープンスタイルで)液晶の反対側にあった方がよい。撮る対象は向こう側にあるのだから。自分のムービーを撮りたい人や卓上において口述する場合には今の位置もよいが、どうもいまひとつな具合である。

最後に、Graffiti2を覚えにくい。すでにこれでもかとGraffitiになれており、Graffiti入力のPalmをたくさん持っているので、仮にGraffiti2を覚えたとしても使い分けが面倒だ。紙にもGraffitiで走り書きするくらいGraffitiが染み着いている人のために、両方切り替えて使えるようにしてほしかった。UX50にはキーボードがついているとはいえ、比較的よく使うコロンやセミコロンが見あたらない。ソフトキーボードを立ち上げるというのはなんとなくスマートじゃないし。Graffiti入力ができるアプリが無いものだろうか。

なんだかんだと書いてきたが、これらのほとんどはNX80Vで解決できることでもある。スタイラスは予備を買っておけばよいし、ムービーをみるとき位しかUX50でターンスタイルは使わないし、録音はNX80Vで済ませればよいし、Graffiti以外は何とかなりそうである。

Graffiti以外の手書き入力はやりたくないし、何かいい方法無いだろうか。