続・CLIE UX50

一日持ち歩き、いじり回してみたところ、思いのほかバッテリーが持つことがわかった。内蔵バッテリーのみで使用していて、帰りの電車の中でも90%以上の残量がある。もっとも、バッテリーを激しく消費するようなことはしていないわけで、テキストの入力と表示くらいである。途中何度かホットスポットを検索してみたが、思いのほか少ないようだ。ライブドア・ワイヤレスに期待するとしよう。

もっとも無線LANを使うのは自宅である。帰宅するとホットシンクに始まり、寝床の入ってから明日の天気をみてみたり、掲示板をのぞいてみたり。いままでいくつかキーボードのついているPDAを使ったが、UX50はその中でもとりわけ小さい。これならオープンスタイル(液晶画面を開ききった状態)でAQUAPAKに入るかもしれない。AQUAPAKとは英国製の完全防水ケースである。様々な用途に合わせていろいろな大きさがあり、携帯電話用やコンパクトカメラ用もある。その中にPDA用ももちろんある。NX80VやNZ90をターンスタイル(液晶を回転させてキーボードの上に重ねた状態)にしてぴったり収まるサイズだ。この状態だとお湯につかりながらブラウジングしたり、電子ブックを読んだり出来るわけだ。読み物系のサイトを巡ったり、電車の中で読みかけた電子ブックの続きを読むことが出来、自動的にしおりも挟んでくれるというのは便利だ。何とか頑張れば、Graffitiでの入力も出来るが、それはあまり現実的ではなく、ソフトキーボードの方が向いている。そこへきてUX50である。オープンスタイルでAQUAPAKに収まればキーボード入力がしやすくなる。別に長い文章を書くわけではない。ちょっとしたメモを書くためにキーボードがつかえるというのはうれしい。帰ったら早速試してみるとしよう。

さて、Palmを使うようになってからというもの、外で通信することが減った。一時期キーザウのMI-E1にAir-Hさして通勤電車の中で通信していたこともあったが、結局キーザウはムービービューアとなった。おそらく昔は、モバイルギアにはじまりSigmarionPHSをさしてつないだままリアルタイムで書き込むことが多かった。それがいつの間にか書きかけのものをため込むようになり、Palmにため込んだ書きかけの文章を細切れの時間にいじっては載せられるようになった。そうなってくると、リアルタイムで書き込む必要性はほとんど無く、むしろ書きかけの文章をホットシンクして持ち歩けるのが便利になってきたのだろう。特にブログをメインにしてからは、携帯電話から写真付きで記事を載せることを除いて、たいてい書きかけの文章を家に帰ってからホットシンクし、パソコン上で見直して掲載している。

このように、Palmで書いたものを外から更新するということはほとんど無いのだが、たまに旅行中など出先で書いた文章を載せたくなるときはある。そういう時は、QR Mailというソフトを使えばいい。Palmで書いた文章をQRコードにしてくれるソフトだ。Palmのアドレス帳から送信先のメールアドレスを指定しておくことも出来る。このQRコードを携帯電話で読みとり、メールとして送信すればよいのである。長い文章だと分割コードといって複数のQRコードに変換されるので、それを順次読みとってやるだけでよい。ついでに携帯電話でとった写真を添付することも出来る。携帯電話の通信料が定額になってからというもの、ほとんど通信関係(プロバイダのメールチェックとか)は携帯電話だけで済ませてしまうようになった。たまにじっくり調べものをしたいときなどAir-Hを使うこともあるが、たいていは間にあってしまうことがわかったのだ。おかげで、PDAの選択肢が広くなり、Air-Hの料金もつなぎ放題→ネット25→データパックminiと安くなった。

と、ここまで書いて、バッテリーが残り80%を切った。液晶のバックライトをつけっぱなしにしているとやはり電力を消費する量が大きいらしい。それでも一日持ち歩くだけであれば内蔵バッテリーだけで十分なことがわかった。おそらく旅行中も拡張バッテリーがあれば出先で充電することなく1日過ごせるだろう。そのうち試してみよう。ちなみにバッテリーの持ちがよいと聞いていたTH55も魅力だったのだが(予定表への手書きは検索できないので全く魅力がない)、UX50でも十分使えそうだ。

バッテリーの持続力もわかったところで、次は気に入らない点をあげることにする。