CLIE UX50

とうとう手に入れてしまった、ずっと探していたCLIE UX50。CLIEを含むPalmの中では今までで一番打ちやすいキーボードである。数字キーがあるというのがこんなにも楽なものとは思わなかった。いろいろ悪口をいわれているキーボードだが、サイズといい、タッチといい、とても楽に打てる。まだ、バックスペースとエンターキーの位置は覚えていないが、機能キーが一つになったのは覚えやすくて使いやすい。キーボードであえて難を言うなれば、"A"の左側にもキーがあることだ。どうも感覚的に一番左が"A"だと思っているようで(機能キーは別)まだ時々押し間違えてしまう。しかし、NXシリーズと比べれば画面とキーボードの距離も近くなり、文字入力に関しては全体的に使いやすくなっているのは確かである。

UX50を選んだ理由として、何等オプションをつけることなく無線通信が出来るところにある。無線LANBluetoothである。ホットスポットでアクセスすると言うよりも、無線LAN経由でホットシンク出来ることがうれしい。クレードルに置いただけでホットシンク出来ない(別にUSBケーブルを接続する必要がある)端末としては、充電と別個にホットシンクした方が扱いやすい。そういう時にわざわざケーブルを接続するよりは、本体のみでホットシンク出来た方がスマートだ。ちなみにBluetoothでもホットシンクは出来るので、無線LANがない環境でも3千円程度のBluetoothアダプタを用意すればOKだ。

こうして文章を書いていて、NXシリーズよりもキーボードと画面が近い故にATOKの予測変換を活かしやすいこともわかってきた。せっかくの予測変換も、親指タイピングのポジションから大きく手を動かすのであれば画面をタップするのが面倒になる。UX50だと予測された候補が表示されると、親指か人差し指を少し伸ばすだけで画面をタップできる。これなら、予測候補が表示されると最後まで打ち切らなくても候補を選択出来るのでありがたい。

あちこちで評判はいまいちだったUX50だが、別に外で通信することはさほど重要ではない、むしろ通信は携帯電話単体でほとんど済ませられるようになったからこそ、使いでがあると言うものである。これからしばらくはm515(メインのPIMマシン)を除いてほとんどさわらなくなるかもしれない。それくらい画期的な(言い換えれば異端児な)端末なのである。