CLIE NZ90 Review 1

CLIEの中では最大級のサイズと重量になるNZ90、さすがに片手で持つと重い。NXシリーズでも仰向けに寝っころがって片手で持っていると5分とたたないうちに腕がだるくなってくるわけだが、数字の上でも感覚的にもそれをうわまわっているのである。おまけにシャツのポケットにも納まらない。上着の内ポケットへ入れるのさえも躊躇してしまうほどである。

しかし、それを上回るメリットもある。NX80Vよりも先に(半年ほど)発売されたにも関わらず充電回数を記憶しているバッテリーやフェリカリーダ、Bluetooth、200万画素クラスのCCDカメラなど豊富な機能(特にハード的な機能がすごい)がある。また、きょうたいが大きいゆえにキーボードも四角くなり、かなり打ちやすくなったようだ。なにやら、CyberShot Uシリーズと同じCCDを使用したらしい(いままでのCLIECMOSだった)。全体的なスペックアップには期待できる。

パッケージをあけて早速充電しつつさわってみる。初期化しているのでアプリのバージョンが古いものもあるようだ。Webからアップデータや新しいソフトを落とし、ピロリーとインストール。NX80Vだと標準でROMに入っているいくつかのソフトもCD-ROMでバンドルされているのでこちらもサクサクとインストールするのだが、なにやらホットシンクに失敗する。最初は気づかずにもう一度ホットシンクしていたのだが、本体のメモリが足りないと書いてある。Palmのソフトってそんなに容量が大きくないはずなのにと訝りながらも容量を確認すると、3M,4Mのファイルがゴロゴロ。そうかSONY製だからか。それにしても、と思って本体で空き容量をみると、トータルメモリがN80Vの半分ほどしかない。これは確認不足だった。

とはいえ、メモリースティックは使えるので、細かいアクセサリをメモリースティックに移動。数百KB単位で残りの容量を気にしながら、基本的なセットアップを完了。多少の設定をいじってその日は終了した。翌朝、通勤電車の中でいじろうと広げてみると、一晩充電したはずなのにバッテリーの残量警告がでる。しかたなく一度しまって、また後でたちあげてみると、今度はみるみる残量が増えているではないか。どうやらこいつの特性らしい。特にカメラを使うときは気をつけねばならない。
(続く)