Zaurus SL-C860

さてさて、前々から狙っていた860を衝動買いしたわけだが、一番の目的はこれで動画を見ること。CLIEでも見られるけど、いちいち変換しなくて良いのはやっぱり快適。朝起きてCE-VR1からSDカードを抜いて、差し替えるだけで良いのだ。

さっそく、最高画質(といってもたかが知れているのだが)で録画し、再生テスト。結構見られる。ニュース番組なら字幕もはっきり読めるし、マラソン(たまたまやっていただけ)くらいなら十分な動きである。これなら動画再生機として十分である。ただし、最高画質にすると、256MBで70分位しか取れない。2時間番組なら512MB必須である。様子を見ながらちょうど良い画質になる設定を見つけることにしよう。

さて、860はLinaxで動いている。当然、カスタマイズ(という域を越えている気もするが)しまくることができる。しかも、既にこなれたハードなので、先達と人柱の知恵と涙の結晶がたんまり公開されているわけで。シャープ自信もターミナル(LinuxのConsole)を提供しているくらいなのだ。存分にいじり回すことができる。標準でviが付いているというのも憎い。これはひとつ、下手なエディタなどいれずにMule/emacsと決めたいところである。

左右両側にシフトキーがあるのは、親指入力にはありがたい。Shift+sを入力する時にも右手の親指を無理やり伸ばしてくる必要がない。ものの本を読むと、キーボード上に無い記号やESCなども入力出来るように出来るようだ。まだ試していないが、KeyHelperというソフトを使うといろいろカスタマイズ出来る。おそらく、設定ファイルをいじることで相当使い勝手の良いようにカスタマイズ出来るようになっている。もちろん、マニュアルにないところをいじり回すのはAt your own riskで。

標準バッテリー(最初から付いているのは拡張バッテリー)に換えて、ボディもすっきりした。唯一気になるところは日本語の入力方式。ATOKと同じキーバインドに変更したいところなのだが、その方法が、いやそもそも変えられるのかどうかも分からない。なので、今はまだ慣れない手つきで漢字変換を行っている。不思議なもので、ATOKが使えると分かっているWindows,CE,PPCではATOKキーバインドで使えないとイライラするのに、Zaurusではなんとか使えていたりする。大いに気分的なんだろうけども。

でも、もしかしたら変更出来るのかもしれないので、またネットで探して見ることにする。余談だが、W-ZERO3レジストリをちょっと書き換えるだけでキーバインドを変更することが出来る。

もともとこのマシンをPIMとして使うつもりは無かったのだが、カレンダーの月間表示画面の鮮明さにひかれて、様子を見ながら使っている。なにしろ、カレンダーのひとこまひとこまに小さいがくっきりとした文字で予定が表示されるというのはうれしい。MI-C1、MI-E1とも月間表示はイマイチだったので(でもC1は感覚的に扱い易かったので結構使った)なおさらである。機能的にはいまさらどうこういうことも必要ないし、標準のPIMが気に入らなければ好きなソフトをインストールすれば良い。

あとは、PCとの同期をどうするか、一番の悩みどころである。ふつうにMS Outlookとシンクロさせても良いのだけれど、おもしろくない。必要なデータだけをうまくやりとりする方法、ないものか。

ちなみに、カスタマイズの参考にしたのは以下の本。結構濃い話が満載で値打ちがあった。

C3000シリーズ用にもあるようで。

Linuxザウルスをカスタマイズして使う本―SLC3000

Linuxザウルスをカスタマイズして使う本―SLC3000

この著者の本はかなりマニアックなことが満載なので、この手の本に多い、前半はマニュアルに書いてあること、っていうか知ってるよ。ということが少ない。いろいろいじるつもりなら、一冊買ってみるのもいいかも。