PDA の使い分け

いつも複数のPDAを持ち歩いているが、最近CLIEが仲間に加わってその使い方が変わってきた。少し前を振り返りつつ、まとめてみようと思う。

Palmを持ち歩くようになってだいぶ経つが、最近は構成が安定していた。まず、メインのPIMとしてはm515がいた。スケジュールにアドレス帳、おもに仕事関連のメモなどをぎっしり詰め込んでいる。いくつかのユーティリティは使っているが特別なソフトは使っていない。KsDatebookぐらいだ。これは週間の予定を一覧できるので、時間を指定していない予定が一番上に表示されて便利なのである。スケジュールに付いては仕事用とプライベートを分けないことにしているので、行動記録も含めてすべて納まっている。

次によく持ち歩いていたのがm130。フェイスプレートを変えられるのが楽しく、また片手で持ちやすい形のため通勤電車のともとして読み物を入れたり時刻表(TrainTime)を入れてsyつのポケットに放り込んでいる。電車の中でSimCityにはまったのもm130だった。内蔵の充電池も自分で交換したが、最近はその役をすっかりCLIEにとって変わられ、枕元でのメモ用として転がっている。

時々持つ端末として毛色の違う端末がSigmarion2だ。そこそこタッチタイプできるキーボード備えており、今も数日以上の旅行には必ず連れていく。それなりに表示できるWebブラウザも使え、WindowsCEだけあってネットワークに強い。優先、無線でLANに接続することが出来、telnet, ping, ftpといった定番ツールが使えるのはありがたい。文章を書くには最適の端末なのだが、いかんせん匡体が大きいため日常的にはほとんど持ち歩かなくなってしまった。

おそらくCLIEより先にうちへやって来たのがキーザウことZaurus MI-E1だ。すでに中古市場では万円を切る価格で売られており、割り切った使い方をするのなら大変お買い得である。まず、名前の通りキーボードが付いているのでそれなりにテキストを入力できる。また、CFスロットにAir-Hをさせば通信も出来る。そして、なんと言っても楽しい機能が動画を見られることである。もちろん、画質はそれなりだが、オプションのビデオレコーダを用意すればテレビ番組をどんどん録画してくれるのだ。早朝にやっている英語番組だって、起きたときにはしっかり録画されているので、メモリカード(CFやSDなど)だけ引き抜いて出かければ電車の中で番組が楽しめるわけだ。このあたりの機能に的を絞って使っていたので、たいへんコストパフォーマンスはよい。ちなみに以前はMI-C1を使っていたのだが、MI-E1になってからメモ機能の使い勝手が今一になってしまったので、PIM部分はほとんど使わなかった。今でも手軽に通信できるため、時々連れ歩いている。

手持ちの中でおそらくもっとも古い(購入時期ではなく発売時期である)PalmがVxである。モノクロ画面に8Mのメモリと機能、性能はそれなりなのだが、なぜか気に入っており、しょっちゅう胸ポケットに入っている。おそらく、くっきり見やすいモノクロ画面にバッテリーの持ちもよく、しかも薄いというのがその理由ではないかと自分で推測している。また、プラスティックのはね上げ式のカバーも扱いやすいので、シャツのポケットに入れておくには最適なのだ。特に何に使うというのは決めていないが、CrsMemo(手書きメモが標準で入っていないため、テキストメモ、手書きメモ、チェックリストと3つの機能があるこのアプリが便利である)でちょっとしたメモを書いたり、買い物リストにしたりしている。いつも持ち歩いているため、関数電卓にもなったり、本を読むこともある。なにげに使い勝手のよい端末なのだ。

さて、ようやくCLIEの出番が回ってきた。一番のお気に入りは(というほどCLIEを持っている訳ではないのだが)PEG-MZ90である。けしてすべてが気に入っているという訳ではないのだが、全体的に見てやりたいことが出来るのはこれしかないのである。つまり、親指打ち出来るキーボードに無線LANBluetoothFelicaリーダが全部入りなのだ。実際、少々ボディが大きいとか、カメラを起動するとすぐにバッテリー残量警告がでるなど困りものなやつなのだが、あえてコンセプトモデルで終わらせずに製品として発売ししてくれたことがうれしいのである。

(続く)