いまさらSigmarionII

ひさびさにSigmarionIIを引っ張り出してみた。無線LANカードを刺し、Webに接続した時点で今更感はもっとも強調される。最近のW-ZERO3やザウルス(SL-C860)辺りと比べても描画速度の遅さはとりわけレスポンスの悪さにつながっている。


この端末も、あちらこちらへ持ち歩いて、よく使った。やはり文章を入力するにはこのくらいのキーボードが欲しいし、その割にはコンパクトにまとまっている。なにより当時としては画期的な安さだった。その辺の安さの理由は今更いうまでもないだろうが、Air-H"をつないで通信もしたし、いろんなところへつれていってはメモも打ち込んだ。先日Sofmap11号館でJornadaを見ていてSigmarionの存在を思い出したのだ。


当時からよく使い込んでいた端末はあったが、今まででもっとも使い込んだ端末がSigmarionではないだろうか。そのほかにはザウルスのPI-8000やモバイルギアMC-MK32もあるが、使っていた頻度と期間を考えるとやっぱりSigmarionが一番である。当時はWebサイトの更新もそれなりに行っていたので、どこからでもTelnetでアクセスできる端末は魅力だった。単三乾電池で稼働するモバイルギアにはかなわないものの、予備バッテリさえ持っていればSigmarionもそこそこがんばってはくれたし、なによりバックライト付き液晶と言うのが嬉しかった。カラーである必要性ははっきり言ってないのだが、どうしてもバックライトがないと画面が見られない状況というのはある。そんなとき、モバイルギアから乗り換えたSigmarionはすばらしく思えたのだ。


今でこそ、webの描画が遅いとか、漢字変換の速度が遅いとか不満も出てくるが、Jornadaにしろ、Sigmarionにしろ、CE端末としては非常に完成度が高かったと思う。現に、今こうして寝床の中でブログの更新をしていてもスムーズに入力できるキーボードとザウルスより一回り広い画面(解像度はともかく)は、テキスト入力に最適の端末なのだ。


明日は久々に外に持ち出して、電車の中でネタでも書いてみようか。